母は着物を愛していました。
美しい振袖のワンピース、可愛い花柄のアンサンブル。
母は当時、着物の生地で洋服をあつらえていました。
着物の美しさはそのままに、母は移りゆく時代の中で、姿や形が変われど、愛する着物とともにたくましく生きてこられました。
さて、現代でもご家族の大切な着物を受け継いでいくためには、私たちは着付けのお稽古から始めるのでしょうか。
それも、日本の伝統文化を重んじるひとつの素晴らしい方法です。
しかし、現代を生きる私たちにとって、「着物を着る」ということは簡単なことではありません。
姿や形が変わっても、ご家族との大切な思い出とともに、ご家族が生きた記憶は残され続けるのです。
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