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遠く離れた娘さんへ

着物で使われる「絹」という素材。




絹の生産は

紀元前3000年頃の中国で

始まっていました。


日本では

弥生時代には既に

養蚕と絹の製法が

伝わっていたと言われています。



絹は独特な光沢を持ち

軽くて丈夫で

しなやかで心地よい。



絹は

蚕の繭からできた繊維です。




蚕は

生後2週間後あたりから

繭を作ります。


繭が完成するまで約2日間

蚕は糸を吐き続けます。




こうして作られた繭が

蛹として過ごす蚕の命を

守っているのです。





蚕からいただいた繭で

糸を紡ぎます。




糸を紡ぎやすくするため

繭を乾燥させ、茹で上げます。


ひとつの繭から

およそ1Km以上の糸が取れます。




一反の反物を作るのに

およそ3000個の繭が使われます。


紡がれた糸で布が織られ

反物から、着物が仕立てられます。





着物は

孫までの三代までも

十分着ることができます。


使われる素材や織り方によって違いますが

正絹の場合は約100年と言われています。




蚕の命を守る繭から

たくさんの職人たちの手により

手間を惜しまず

紡がれ、織られる着物。



その着物から生まれる


「しあわせのふく」




遠く離れた場所に住む

娘さん届けられました。



銘仙は

大正から昭和初期にかけて流行しました。


もうすでに

100年ほどの月日が

経過しているのでしょうか。

長い月日を経過した

現在でも

美しい輝きを放つ着物たち。




蚕たちの大切な繭から


職人たちの手間と技術から


家族を想う優しい氣持ちから




未来へ紡がれ続ける


「しあわせのふく」







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